
岡山後楽園

非常に遅い夏休みでしたが、今回訪れた場所は、以前日本地図図鑑にてエントリーした場所行ってきました。紅葉の方はまだまだで、この時期、今月下旬の紅葉の為にお出かけを控えている方もいらっしゃるようで、どこも意外と空いているような印象を受けました。
さて、・・無事に帰宅後、今回一発目のエントリー。庭園を持つことで有名な美術館に足を運んで来ましたので、ここを早速のエントリーとしましょう。
この美術館については、数多くのブロガーの方がここを訪れ絶賛の嵐ですが、自分的にはやや疑問の残る場所ではありました。
皆さんはご承知でしょうか?
美術館所蔵のコレクションより、今や庭園の方が圧倒的に有名になっています。日本全国から訪れる客の多くは、ここに、「美術品を鑑賞しに行く」というより、「庭園を見に行く。」つまり、庭園がもはや美術品になってしまったことでも有名になった美術館であるとも言えます。
庭園(主庭)の第一印象はやはり「綺麗」これにつきると思います。計算された「美」といいましょうか、非常に手間をかけ、恐ろしく丁寧にメンテナンスされた庭園であるという印象です。枯葉ひとつ落ちていません。おおよそ、1㎜の出っ張りも許されないような整えられた木々。綺麗というより庭師の苦労の方が先に偲ばれてしまいます。
また、庭が大きすぎて距離もあるため、全てのものが視界に一気に入ってくる印象で、視線はせいぜい横に動かす程度で、真上にしたり真下にすることがありません。京風の日本庭園だと、水の音や、落ちてくる枯葉の行方や、苔生した匂いなど五感に訴えかける要素が多分にありますが、こちらの主庭は、それらとは全く異質のもので、入場者は厚いガラスにより、それらの要素を一切遮断されます。
もともと、枯山水庭そのものが庭自体に降りることは許されない庭ではありますが、こうした一連の鑑賞環境が、ガラスの額に飾られた絵や、とてつもなく大きい写真を見るようで、前述した「音」や「匂い」などの要素は殆ど感じられません。また、主庭は枯山水庭ではありますが、いわゆる禅宗の枯山水庭とはやや趣のことなったものであるようです。
そう、まさにこの庭は「絵画」そのものなのです。
現代の庭園としては素晴らしい。
今回の旅行で最初の観光として選んだ美術館でした。いささか予想とは違う感じでしたが、良くも悪くも一度は訪れてみたかった場所なので、そういう意味では満足です。
いつも遊びに来ていただいた方、初めての方、駄文にお付き合いいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。
【基本情報】
岡山後楽園
住所:〒703-8257 岡山県岡山市北区後楽園1-5
営業時間:
3月20日~9月30日:7:30~18:00、10月1日~3月19日:8:00~17:00(入園は15分前まで)
※行事開催により開・閉園時間を変更することがあります。
電話番号:086-272-1148